2013年6月21日金曜日

三津五郎のおどり

今日歌舞伎座に、幕見で「喜撰」を見てきた。
やっぱり4月の「お祭り」のときに目が離せなかったのと同様。今回も釘付け。というか、前回ですっかり魅せられてしまったので、今度ちゃんと観なきゃと意気込んでいたの。

あんなに流れがあって、どんな小さな動きもはっきりとしているのに、全然動いてない。どういうことだ。
ふ、とちょっと腕だけを動かしただけで何かが変わる。
背中もとても素敵。別にバレエみたく首が長くてうんぬんとかというのではない。腕の動きがどこからきてるのか。背中?いや、もっと深いところから出てるなぁ、なんて思いながら、うっとりしながらも頑張って観察してた。

なんなんだろう、なんだろうと考えていたのだけれど、多分あれは丹田から全ての動きが始まっているからだろうと気づいた。
だから形自体はそんなに大きく変わらなくても丹田からの流れが変わるから、印象っていうか、流れが変わるの。
帰りの電車でずっと考えてたらわたしの丹田あたりに意識が気づいたら集まっていて、「ああそうか」と気づく。これもエントレインメント??なんて便利なわたしの身体ww
渡辺保は「三津五郎は、手脚と胴体がつながってる。バラバラにならない。針金が通っているみたいに連動している」って言ってた(この日曜日にやってたソロモン流にて)けど、そんなレベルの通り方じゃないよなと思った。
見ていて、やっぱり体幹が気になる、と思っていたのは多分丹田だ。なるほど、東洋で生まれて発展したおどりなわけだ。

ぐっと来るエネルギーの感じ。重いというわけではないんだけど、そこにちゃんと何かが中を流れている身体があって踊っているという重量感が、本当に魅力的。みんなある程度この丹田のエネルギーというか、そういうのがあるんだけど、一般的な舞踊家が例えば直径2cmくらいだとしたら、三津五郎はそれが10cmくらいありそうなくらいだった。でもそれがずーっと100%オンというわけでもなくて、おそらくその強弱も存在するから見栄えがするんだと思った。そしてそのあり方を役に合わせて調節するから、表情まで見えなくても身体だけで十二分に伝わるものになる。

先日早稲田の図書館で読んだ渡辺保の「歌舞伎:型の魅力」に「形(かたち)」は見栄とかはっきりと目に見えてわかるところ。「型」はそれ以外の形と形のあいだである、というようなことを言っていた。バレエでも一緒だと思うけど、ポーズとそのあいだの動きを同じようにやっていたら、ポーズの見栄えがしない。それを生かすのがそれ以外の部分だし、おどり全体を面白くするのもそこ。ということ。そりゃそうだ。

こういう重さをもってバレエができたら、面白いよな、いいよなぁと思う。ふわふわしてるだけじゃ物足りないなと思ってしまう。胆がどっしりしてるシルフィードとかちょっとちぐはぐすぎるから無理がありそうだけど笑。

実際それができるようになるっていうのはすごいことなんだよ。
そういう踊り手さんをこの目で観ることができて、本当に幸せ。



2012年12月30日日曜日

How do you measure, measure a year?


わたしもmeasure in loveしたいところですが、他にもやることあるし、ここのところ恒例の観た舞台で振り返ります。
来年はできれば読んだ本とか映画でもやりたいけど、わたし何度も同じ本読む・映画を観るからな笑


1月
あかっぺ発表会
劇団四季 美女と野獣
東京バレエ団 マラーホフ ニジンスキー・ガラ
藤倉ゼミ
パリ・オペラ座 エトワール ガラ Aプロ

2月
パリ・オペラ座 エトワール ガラ Bプロ
K-Ballet シンデレラ
ボリショイ・バレエ 白鳥の湖
新国立バレエ団 こうもり
NYCB Allegro Brillante/Seven Deadly Sins/Vienna Waltzes
Akram Khan
NYCB Allegro Brillante/Russian Seasons/Fancy Free 
Les Ballet de Monte-Carlo
NYCB R+J
Kings of Dance
NYCB Agon/Stravinsky Violin Concerto/Tchaikovsky Suite No.3

3月
Wicked (Bway)
モンテカルロ・バレエ ガラ
モンテカルロ・バレエ シンデレラ
キミホ・ハルバート マノン
barebones 東京タワー
歌舞伎 (何観たのか全然覚えてないorz)
新国立バレエ団 アンナ・カレーニナ

4月
NANTA
谷桃子バレエ団 新人公演 白鳥の湖
ナショナル・タップ
ウイーン国立バレエ団 ウィンナー・ガラ
お茶の水女子大学 卒業公演
SMST 春公
松山バレエ団 新コッペリア

5月
うずまき あかぺ
蜷川幸雄演出 海辺のカフカ
新国立バレエ団 白鳥の湖
ミュージカル アニー
K-Ballet 海賊

6月
シュツットガルト・バレエ じゃじゃ馬ならし
歌舞伎 俊寛
シュツットガルト・バレエ 白鳥の湖
毎度お騒がせボーイズ わたし殺せましたか?
アクリ 白鳥の湖
システム・カスタフィオール
グルジア・バレエ 白鳥の湖
新国立バレエ団 マノン(Houston Balletペア)
スーパー歌舞伎 ヤマトタケル 市川猿之助襲名公演

7月
新国立バレエ団 マノン(小野・福岡ペア)
noism 水の庭(だっけ)
歌舞伎 毛抜
West Side Story (シアターオーブこけらおとし)
グルジア・バレエ ガラ
井上バレエ団 ジゼル
アステラス
Come Fly Away
WBF ドンキ (ロホ・マクレー ペア)
WBF ドンキ (オシワシ)

8月
WBF Aプロ
WBF バヤデール (ヴィシ・ゴメス ペア)
WBF バヤデール (コジョカル・コボー ペア)
WBF Bプロ
オールニッポンバレエガラ
ロイヤル・エレガンスの夕べ

9月
ザ・ジャパン・バレエ21
東京バレエ団 オネーギン
Kaz Kumagai Tap is My Life
東京バレエ団 オネーギン

10月
シエル公演
ヤスミン・ゴデール LOVE FIREだっけ
K-Ballet DonQ
首藤+中村 the DEDICATED Images
国立音大 大学院オペラ ドン・ジョバンニ
ロイヤル・バレエ 白鳥の湖(中継上映)
新国立バレエ団 シルビア 小野さん

11月
Thriller LIVE
早稲田祭シエル
新国立バレエ団 シルビア 米沢さん
Flying Bach
日本バレエ協会 ラ・クレアシオン(だっけ)
関根さん
Women In Tap
シムキン・ガラ
マリインスキー・バレエ ラ・バヤデール
マリインスキー・バレエ 白鳥の湖

12月
マリインスキー・バレエ ガラ
ロイヤル・バレエ くるみ割り人形 (中継上映)
井上バレエ団 くるみ割り人形
新国立バレエ団 シンデレラ
タップ・ラバーズ Tictac of the Night


以上、計84,5本。(適当!!笑)
今年は観た回数分、惚れたダンサーもたくさんいました。いっぱいいすぎて困ってしまいます。しかし、バレエに偏りすぎているな。

特に印象に残ったのは、『海辺のカフカ』、シュツットガルトの2公演、WBFのRojo+McRaeのライモンダ、オーレリーの出ていた『扉は必ず…』と『Other Dances』、ロパートキナの瀕死とDiamonds 。モンテカルロも結構好きだったな。あと元亀の猿之助は踊りが上手いのね!

今は、勘三郎さんのこともあって(ちなみに最近『勘三郎、荒ぶる』という本を読んだのだけど、とてもよかった。なぜ様式のあるものが好きなのかが少しわかる)、歌舞伎がものすごく観たい。というか、お芝居が観たい。

今年は研究対象がクラシック・バレエであることもあって、バレエだけメインにがっつりと観てきたけど、今後はもう少し幅を広げて観ていきたいと思います。バレエやダンスにしかできないことがあるのと同様に、芝居でしかできないこともある。
わたしは、どうしても、芸術、もしくは芸術的要素を通してでしか物事を考えられない(芸術を通して、わたしの中での判断基準はつくられている)。いろいろインプットがされて、使える材料が増えてきた今、もう少し具体的に考えるということをやっていければな、と。

まぁ、でもわたしは気の赴くままに、寄り道しまくって、アホなことをするのが好きなので、2013年は愉快で実りのある年にしたいね。自分の感性を信じて、たくさん笑って、たくさん泣いて、憤りを感じるものには素直に怒って、若者らしくロマンと理想を胸に抱いて突っ走っていければ、まぁいいんじゃない:)

そう、あと最近思うのは、今わたしがやっていること、これからやろうとしていることができるのは、とても恵まれているからであるということ。家族や仲間たちをはじめとする周りのサポートと理解、それから、運というか。周りには、わたしなんかよりもずっと頭もキレて、感覚も鋭くて、素敵な人たちがたくさんいて、まぁ焦るんだけど、とりあえず、わたしはわたしのできることをやっていけばいいかって最近思う。っていうか、多分周りのすごい人たちもできないことが、わたしにはできるわけ。それは、実力や能力だけの話ではなくて、環境や境遇といったものも含めてね。(そう、だから才能・実力がものすごい人が、素晴らしい環境にいたときに、本当に本当にすごい人がでてくるわけ。でもそれってなかなか起こらない。)とりあえず、わたしは今自分がやろうとしていることを今までどおり愛と情熱をもってやってけばいいんだな、と思うわけ。周りへの感謝を忘れずに。

ということで、総じていうと、愛とロマンの溢れる2013年を!!
来年もみんなよろしくね :)

2012年12月16日日曜日

5年前の愛に溢れたあの日々を振り返る。

本当に今のタイミングでYKなパンドラの箱が開いたのはよかったのかもしれない。
というか、本当にめぐりにめぐってこうなった感じ。
あの頃何を大事に思っていたのかとか、何を目指していたのかとか。
ふたたび、あの愛を感じる。

5年前の今頃は、本当に愛に溢れた日々だった。

けっしておおげさでなく、毎日をFAMEにささげて全力で生きていた1年生の後期。

こんな人たちと一緒に何かを創り上げることができるのか、というドキドキとわくわくが実はFAMEに関わり始めた当初からあった。大学生になって、自分たちの力で実際何ができるのか、という可能性に胸をときめかせていたときに、あのメンバーに出会えて命をかけてやってこれたことは、あべおじゃないけど、わたしのなかの大きな基準をつくったんだと思う。

そして高校と比べて開けた世界に属する大学生になって、いろんな人(タイプも年齢も)に出会って、憧れや目標、知的好奇心、そして愛の渦。渦。渦。

当時のブログみていると、「こうなりたい」と思う自分からいかに自分が遠いかということでもがき苦しんでいたらしい。(笑) 読み返して、思い出して、「若い!」と苦笑い。フレッシュさがないとか若さがないとか態度でかいとかいろいろ言われましたが、内側はくそ若かったです。(笑) あんなに全身全霊で情熱的に悩めるのは、青年期である証拠じゃないか、と今になってわかる。

「がむしゃら」という言葉が一番あってる気がするけど、大事なものを守ろうとしたりとか、開きかけてる未来の世界にとびだす前の武者震いみたいな感じだったんだな。

しかし、あのときに全力で、周りのみんなをどうしたら一番いい状態に持っていけるか、(舞台)芸術とはなんのか、踊ることとアイデンティティーとはなんなのか、自分の非力さについて考えて悩んでいたことが、今のわたしに至る基本姿勢を作ったのは間違いない。必死にたくさんのことを吸収しようとしていたの。みんな、わたしの持ってないものを持っている人たちばっかりだったから。

FAMEのあと何回舞台に立ったか覚えてないけど、あれを超える舞台はなかったし、これからも多分、そんなに出会うことはない。
大学生ライフ、しょっぱなからハードルがくそ高い(笑)

FAMEのあとも大好きになった人、愛するようになった人はいるんだけど、あの頃のわたしの溢れる愛を超えるものはない。(ああでも本気で恋に落ちたのはまぁうん置いといて笑)

そもそも、一生懸命頑張っただけじゃなくて、そのものに対する愛、一緒に舞台に立つ人たちの愛がないと、ああいう体験とキラキラは生まれないの。

みんなが大好きな気持ち、この瞬間のためにずーっとやってきたことを早く舞台の上で早く爆発させたい、幕開きが待ちきれない舞台。オープニングのHard Workで、なんだってやってみせる、と歌って踊ったのは300%真実だった。

心配の種は死ぬほどあったし、どうしたらいいんだよっていうのもたくさんあったのにも関わらずFAMEが成功したのは、みんなの超越的な愛の力によって引き起こされた奇跡だったとわたしは今も信じて疑わない。

こんなに素晴らしくわたしが愛したFAMEの後は、燃え尽きというか、みんなに会いたい、とかいつまでもいろいろ引きずったわけだけど、愛した人々はやはり今でも心にしっかりいてくれるわけだし、くすぐったい暖かい気持ちをもたらしてくれる。

たまに、こうして振り返ってあの頃の情熱と愛と超越を、幕開きが待ちきれない興奮を思い出して2013年をキラキラと明けていこう、と思う2012年の年末であります。



みんな、愛してるよ♥


(註:YKとは「やっかい」の意。)

2012年8月15日水曜日

WBF Bプロ最終日


ああ、順番前後するなぁと思いつつ、先に載せちゃえ。

Well well what a night. Literally amazing dancers all in one place. 


チャイコは、まぁ前評判からそこまで期待してなかったけど、やっぱり残念だったな。ポリーナもフリードマンも形はとてもキレイだから様になる。けど、チャイコは音楽性が大事だし、エネルギーという意味でのフローも大事。それからバランシンだからattackがないと、と個人的には思うの。そういうエネルギーがあった上で、更に音楽性とか繊細さが必要な作品。それが足りなかったかなという印象。フリードマンちょっと音楽に対して雑かな。近年速いのが流行ってるというか、もともと速めでやる作品だから今日のは特に遅かった。もったり感はそれもあるはず。

パルジファルはいい雰囲気だけど、ちゃんと作品の流れの中で観たかった。絵画的な印象を受けたのは、バックの幕の影響だな。ベジャールはやっぱり大勢のが好きかも。

水香さんとマシュー・ゴールディングのタイスはよかった!!水香さんあんなに素敵な女性だったかしらと思わせる踊り。マシューとの間のコネクションが切れなくて、とてもいいパートナーシップ。音楽も素敵だったし:) のびのびしつつ、詩的。

マラインのエフィ!!!やっぱりこの人すごい!!!ああいうtwitchingはゲッケの特徴だなと思いつつ、あの曲で曲負けせずにあの存在感は素晴らしい。マラインの人間性がかいまみえるし、彼の頭の良さというと聞こえはよくないけど、そういう鋭さがよくわかる。口笛吹いていたのかな。ユーモラスなところもあったり、ずっと釘付け。あんなにsweetなロミオや正統派な感じのグルーミオ(だっけ)をやっていて、エフィができるというのはダンサーとして素晴らしい。

タマラとスティーブンのライモンダは素晴らしく魅力的!!英国上流階級を思わせる、ドレスみたいな青いチュチュと燕尾服風の衣装。どちらもキリッとした、いい女、いい男の雰囲気で、お互いの間の緊張感が素晴らしいアダージョ。スティーブンのキレの良さはバリエーションでもコーダでもピカイチ。タマラのバリエーションのパ・ド・ブレとパッセ等止まるところのキメのコントラストが素晴らしい。細かいブレで揺れるチュチュがたまらなく魅力的。コーダの勢いとキレがまた絶品で、本当に幕開きから閉まるまで全てが魅力的で、思わずニヤニヤしてしまうし、ついでに泣きそうになる。とりあえずタイプすぎてどうしようもない笑

コジョカルxコボーのロミジュリは、裏切らない可愛さと若さ。コボーのジュリエットにぞっこんなところも、コジョカルのplayfulnessも、ロミジュリの醍醐味。若さゆえのplayfulnessと真剣な恋の入り混じった感じがまたリアルで本当に素敵!涙目になってしまった。この2人はぜひ全幕で観たいー!

Without Words、Aプロのドンキをやった2人が踊るDuatoは思ったよりよくて、トップのダンサーってすごいなと思わずにはいられない。ただ個人的な印象で、Nachoの作品はバレエダンサーよりもNDT系のダンサーの方が見やすい気がする。振付が見やすいというか。好みの問題かしら。

椿姫。うーん、ルテステュは、もうわたしときっと性格があわないから、あわない笑 She doesn't work for me. そして椿姫で感じなかったものに対しては特に何も言えない。ステファンはこれからまだ他にも観てみたいなと思った。

ラ・シルは、なんかもったいない笑 マチューは相変わらず美しくて、恐ろしいほど正確。でもあれよりもいい演目あったよなぁと思わずにはいられない。エフゲーニャも同じく。東バのバックも、東バは妖精系絶対きれいだし、今日もアラベスクのカノンとかよかったのに、ああいう見せ方はもったいない。全幕風だとああなるんだろうけど、なんかもったいない。

アダージェット、ブシェの脚!!!とボァデインの身体の感じのギャップがちょっとわたしには合わなかった。結構drift awayしてしまっていたけど、ラストは素晴らしい。多分わたしノイマイヤーあまり得意じゃない?

シェエラザードのゼレンスキーがoh my soooo hot!!!あのsexinessじゃフェアじゃない。ポリーナ、相変わらず形は美しいし、セクシーではあるんだけど、ゼレンスキーのが比じゃなくて、あれじゃ物語的に成立しない。男らしくて、もうドキドキしちゃう!!

アザー・ダンス。わたしは今回のフェスでオレリーを観られただけでも来た価値があったと思ってる。題名にダンスと入ってるのにふさわしく、she was dancing. 素晴らしくmusicalで、ああ、なんて美しいの!ああいう人がダンサーなんだと痛感。ジョシュアもとてもよかった。最初のデュオは、2人の関係もダンサーとしての質(?)もよくあってて、溶け合ってるわけじゃなくて、2人がそこにいるんだけど、とてもいい空間だった。ジョシュアはエトワールにふさわしいダンサーだなとあらためて思ったし、これからも楽しみ!見終わったあとに、とても満たされる心地で本当に幸せ。

海賊はもう相変わらずという感じで楽しかったw でもオシポワはちょっとお疲れ?いつもほどの爆発みたいなのは感じられなかったけど、冷静に考えると海賊のPDDはそういうものかと思ったり。Don't get me wrong, she was GREAT!! ワシリエフのなりきり具合がまたよくて、本当に楽しい!

ル・パルク。とりあえず全幕で観たいからDVD買わなきゃと思った。ヴィシニョーワとマラーホフの関係性もよかったなぁ。やっぱりバレエはパートナーシップで左右されるところ大きいし、作品をよく見せられる(作品をよく理解しているからできる、もしくは自分の解釈がよく考えられているからできる?)ことはダンサーの才能のひとつだなと思った。ヴィシニョーワはバヤデールで観た時とはまた全く違う印象だった。(思い出したけど、バヤデール観てて思ったことは、グラハム作品を踊ったことで何か変わったことはあったのかしら。ニキヤだと影響ありそうと思った)

コール・ペルドゥート。きましたNacho!!彼のこういう作品大好き。そして、ザハロワがこの作品を踊ったというのが結構意外。誰がどういうチョイスをしているのかわからないけど、本人が選んだのだとしたら興味深い。バレエダンサーはNachoを踊りたがる感じなのかしら。さすが一流ともいうべきで、よくpick upされてる。上手く言えない。ちゃんと汲み取れてるというか。マジ何様というべき感想でもあるけれど>< バレエダンサーでコンテンポラリーの作品をああいうふうに踊れるのは素晴らしい。Aプロのはいまいち響かなかったけどこれはよかったなぁ。

ジュエルズ。美しすぎて。涙。ロパートキナis the ballerina。バランシンがパリ・オペラ座に創作したとはいえ、ロシア・バレエへのトリビュートとしてダイアモンドのセクションが創られたことを考えると、本当に感慨深い。バランシンがintendしたそのものか、ということはわからないけど、ダイアモンドそのものだった。冬の空気みたいにクリアな感じも、輝きも。Aプロでも観たし、いつだかオペラ座が来たときのも観た(でも記憶ない)し、DVDも観たけど、I have never seen a PDD so beautifulと思うほど。全く違う作品だった。マルセロもcavalierとしてパーフェクト。(こういうところにバランシンが意図したかったものを見ることができるのかも) 一瞬、あ、ダイアモンドと思うところがあって、そこがとても印象的。わたしだけのものにしていたい。説明できないというのもあるのだけれどw ロパートキナが踊ったあとはいつもその余韻に浸りたくて、でもその素晴らしさをたたえたくて一生懸命拍手しようと思うのだけど、まだ放心状態に近いから適当みたいになってしまう。いつまでも浸っていたい美しさ。

オネーギンの三幕PDD。このタイミングで、冬のオペラ座ガラで観たことを思い出して、さらに先日読んだEvanのDMの記事の内容を思い出し、トークショーの内容も思い出し、いろいろとmake senseして、早く全幕が観たくなった。ルグリもマリアも痛いほど伝わってくる。冬に観たシアラヴォラのラストがわたしには衝撃でしばらく動けなかったのも思い出した。それとはまた全然違う形で衝撃のラスト。マリアのタチアナからあふれでてる哀しさ、もはや痛みに思わず涙。本当にintenseなバレエ。あれだけでも十分すぎるほどのドラマがあって(not too much though)、たしかにこれはできる人が限られるし、全幕を踊っていなければガラではやってはダメ、というお達しがあるのも理解できる。これまた引きずる感じのままドンキに突入。

大トリのドンキ!相変わらずシムキンは楽しいし、ヤーナは強い!!わたし彼女の踊り方は好き。でもキトリはもうちょっと元気なほうが好きかなw シムキンは去年ABTで観たときよりも風格が増したなと思って、熱気も素敵。音がちょっと遅めなのは、やはりそういう風潮なのかなぁ?速くて雑よりはいいのかもしれないけど、個人的にはもう少し速めのが好き。


とにかく、世界にはこんなにものすごい人がたくさんいるのかと思うと幸せだし、恐ろしいなとも思う。でもこれだけ素晴らしい人がいるのだから捨てたもんじゃないと思うし、生きてる価値あるよね。わたしはずっとバレエを中心に考えたり生きたりしているから、こういう機会にめぐりあえて本当に幸せ。

2012年7月22日日曜日

アステラス2012

http://www.nntt.jac.go.jp/release/updata/30000138.html


アステラス、いろいろなダンサーがいろいろな演目を踊ってとても面白かった。
知らなかったいいダンサーに出会えるのはいつでも喜び。

日米の研修生たちも粒ぞろいでこれからが楽しみ。
新国立研修所のPDDで二番目に出てきた女の子がラインもきれいで、とても素敵な雰囲気で印象的。
SFBalletのTrainee Programのみんなは本当によく身体が動くし、ラインも美しい。あんなに踊れる人がいっぱいいるのかと思うと恐ろしいと思う反面、これからが楽しみ。21世紀のバレエダンサーってこんな感じなんだろうなと思った。ただ、振付の、ベジャールの「春の祭典」みたいな腕(上半身)のモチーフが好きじゃなくて、「やめてー涙」って何度思ったことか…苦笑 モチーフだからこれでもかっていうほど出てきた笑。わりと無機質な作品だったから(とわたしは感じた)、もっと内面や個性が出るものも見てみたいなと思った。でもこれをtraineeという立場でできちゃうのすごい!さすがですね。教育体制興味ある。

「The Age of Innocence」Edwaard LiangってNYCBのchoreo instituteのビデオに出てる人だ!経歴をみてなるほどと思う動きのボキャブラリー。もっと作品観てみたい!Diablo Balletの菅野(すがの)さんは、手脚が長くて、現実感がある身体でいいなと思った。日本じゃこういう演目はなかなか見られないし、こういうバレエダンサーもいないので新鮮。

「チャイコフスキー パ・ド・ドゥ」もよかった。厚地さんが今まで観た中で一番よかったし、今日のキャストの中でもよかった!チャイコのバリエーションの爽やかな雰囲気とコーダのマネージュのspace eater加減がよく映える。こんなダンサーなんだって初めて思った笑 佐久間さんは、なんともぴたぴたとまる。わたしはこういうダンサーにチャイコのバリエーションを踊ってほしかったんだ!音の速さと身体の柔らかさでびよびよになるのは本当にああ…といつも思うから。ふたりともバリエーションとても素敵だった。アダージオはわたしが想像していた雰囲気・dynamicsとは違ったから(というか多分NYCBっぽさを求める日本の人ってあんまりいないんだろうな)、ちょっとすかされた感があったけど、それはあくまでわたしの意見。

牧の中家さんもなかなか素敵。伊藤さんも本当に少女みたいに可憐でかわいいジュリエットだっただけどtoothpickみたいな細さはびっくりするし、意味なく心配してしまう。この2人を見て牧のロミジュリも観れば良かったなと思った。どんなダンサーがいるんだろうと思った。


「アダージェット」もこれも海外バレエ団のツアーとかでないと日本じゃ観られないような作品。こういう作品を踊ることのできる日本人ダンサーがいるというのは、いいなと思うし、知ることができてよかったと思う。菅野さんのしなやかな身体と相手のクレンシュテッターのパートナーシップが素敵だった。これも作品自体は現実的じゃないけど、身体がリアル。美しい音楽と作品。


「海賊」小野さんまた最近磨きがかかった気がする。出てきただけで、涙が出そうになるわたし笑。彼女の輝きというかオーラは、いつでも美しくて奇跡みたいに思えるんだよね。だから泣きそうになるのだけど。 舞台にいる全ての瞬間がパーフェクトで、例えわたしの好きでない作品だったとしても「なんて素敵なんだろう!」と思わせてくれる。日本だけにおいておくのはもったいない!観たいからいて欲しいけど!笑 八幡さんは忠実(humbleが一番先に浮かんだ言葉)なアリで、いつもの彼のplayfulnessや派手さはなかったけれど、それはそれでいいなーと思う。海賊は結構テクニック目白押しみたいな感じになりがちなナンバーではあるとは思うけれど、この2人の雰囲気はわたしが持ってた海賊のイメージとはまた違うものを創りだしてくれた。でもちゃんと盛り上がる!!わたしが贔屓にしているダンサーというのもあるかもしれないけど、この2人が踊っているのを観ると心拍数が上がる笑

田北さんは初めて観たけれど、腕がなんて美しいの!!「瀕死の白鳥」とても美しかった。やはり、さすがロシア仕込みという感じだけれど、日本人であれができる人がいるのかとimpressed。バレエの型の美しさ。でも彼女の表現、選択がよくて、本当に白鳥に観える瞬間が何度もあった。背も高くてなんだかロパートキナみたい。


最後のドンキを踊った高橋さんはわたし好みの踊り方をする人で、ものすごい安定感。ドンキはやっぱり楽しいね!バジルもドキドキ:) キトリも朗らかな感じがする。ラストのフェッテも扇使いもあって華やか。


でも、先に小野+八幡ペアを観てしまうと、贔屓のダンサーだから笑、この2人がドンキをやったらどんな感じになるのだろうと妄想し始めてしまって、ダメだな、と思った。想像しただけでこれまた涙が出そうになるのだけれど。


ちょっと、う・・・と思ってしまうものもあったからそれは割愛

とにかく世界で活躍するダンサーをみられるプログラムは面白かったし、バレエ学校の海外交流もなかなか観れないものだし、よかった。なんていうか、やっぱりネームバリューとかテクニックとかじゃなくて、ちゃんと自分の眼で見て、肌や心で感じるものを大事にしたいなと思った。

2012年4月6日金曜日

ピナをみてきたー!!


とーってもよかった!!
ダンスよりもまず音楽と撮影場所のチョイス。構成のされ方がいい。とりあえずわたしサントラ欲しい笑

ダンスを考える、というよりは、あれはとてもよくできたピナのダンスにおける考えや想いのドキュメンタリー。ダンスのあり方のひとつではあるけど、これでダンスについて考えるか?って思ってしまった笑 
とにかくピナはものすごく繊細で繊細だからこその凶暴さとかがあるんだと思うの。(多分キミホさんはそこらへんがピナに似てる気がする。わたしピナちゃんと観てないからわかんないんだけども) 人の何十倍もいろんなものに関する目盛りが細かくて、たくさん考えてる人だからこそああいうものが創れるわけだし、ああいう活動ができていた。そんなピナみたいな人がダンスをやっていたら、生きること、生きる不思議、人間(in between people)というものを探るためにダンスをやっているわけだし、それだからdance, dance, otherwise we are lostという言葉が出てくるわけで。だからそういう意味でめちゃくちゃわかりやすいpinaの自伝というかダンス哲学の自伝だったと思う。

あ、でもしょこらん先輩がやってるみたいな、本当にtrainingされたみたいな踊ることと舞台に存在しているみたいな「踊る」ことの違いというかそれの混在が面白いと思った。あの14+とseniorのversionのも観てみたいと思った。

なんていうか、あれができるようになるには、本当にいろんな感情をもっていないとできないし、ピナの言ってることが理解できないんだろうな。わたしはこうしてかなり感情的な日々を今送っているから余計わかる。もちろんそこまで普段感じてない人にもちゃんと伝わるわけだけど、やってる人は本当に本当にわかってないとだめじゃない?

もはやダンスを考えるというよりは、ダンスをやっていく人が生きていくということ、使命というか、それでできることを考えさせられるという方が正確かもな。

しかし、今のわたしの心境もあるのだろうけど、見終わったあとに踊りたくなった。音楽がよかったんだけどw でもとっても久しぶり。わたし感情というかうちから出るものが発端となって踊りたいって思うことはあんまりないんだよね。多分。

そもそも踊ってるときにこの感情みたいにspecifyはできない。多分そもそも感情は悲しいのは悲しいだけで存在していないはずだし。うん。

まぁいろいろ考えるにはいい映画だった。

2012年3月6日火曜日

Kings of Dance


Kings of Danceを観てきた。
世の中にはものすごいダンサーというか人間がいるもんだ。

ダンサーもだし、作品もわたしが観たいと思ってた/好き振付家目白押し。やー!もうめっちゃ贅沢ー(T_T)❤ひとりひとりの個性がすごく出てるし、みんなマジ楽しそう。この企画ヤバい。

本日っていうかもはや今月一番のショックはワーシリエフが同い年だったっていうこと。dude i thought he was like 32…orz 同い年であんな人がいるのかと思うと焦るどころか存在意義が見いだせない笑 というくらい彼は圧倒的にものすごいダンサーだった。技術はもちろんなんだけど、あのエネルギーというか引きつける力はハンパない。観てて身体の奥がアツくなる(いやホントに心臓がアツい)。ソロで踊った作品も素敵というかよく似合っていた。スタンディング・オベーション。

David Hallbergは本当に奇跡みたいに美しい男性ダンサー。女の人でもあんなにきれいなダンサーいないっていうくらい美しい。Duatoのは個人的には土臭さが足りなかったけど自分を試したかったのかな、という気がする。細すぎるし、柔らかすぎるんだよねw でもクラシックのダンサーであれほど容姿に恵まれた人はいない。

Guillaume Cote was incredibly musical. さすが作曲家というだけあってか動きが全部音楽変換できる。っていうか彼は動きが体内で絶対音になってる。素敵なダンサー。ソロで踊っていた作品も素敵だった。Goecke作。なんで知らなかったんだろう!!というダンサー。

Marcelo Gomezはさすがというべきattractionがある。彼がソロで踊っていたJorma Eloの作品もすごくよかった。ハイドンの音楽に、パントマイム(とかアニメーション?)的要素がはいっていて、ユーモラスだけど、ちょっと悲劇的なニュアンスも組み込めてる。Warrenがyou should check out!って言ってたのはJorma Eloでした。思い出した上に作品が観れて、収穫収穫!!:)

最初にみんなで踊っていたのはBigonzetti。mmm:)ひとりひとりの色がよく出ててみててとても楽しかったしおおってなる。あんな感じの作品もつくれるんだって思った。というか本当に踊る作品とか委託してる振付家みんなすごい人たちばっか。もちろんダンサーたちがすごいからいいよって言うんだろうけどコネクションいいよね。でも紙一重でぎりぎりださくない。w

このKoD企画は今回で3回目になるんだけど発案はEthan StiefelとAngel Corellaらしい。マジ涙出そうな企画だよね!!ダンサーみんな楽しそう。プロデューサーはロシア人の二人組(夫婦?兄弟?)がやっているマネジメント組織Ardani Artists。ちゃんと調べてみようと思い始めた。